揚げ物をサクサクにするには?料理科学でわかる5つのコツ

揚げ物をサクサクに揚げた写真。

揚げ物を作るとき、こんな悩みはありませんか。

・衣がベチャっとする
・サクサクにならない
・時間が経つとすぐしんなりする

お店の揚げ物はなぜあんなにサクサクしているのでしょうか。

実は、揚げ物の食感は偶然ではなく、いくつかの科学的なポイントで決まります。

例えば油の温度衣の作り方水分の扱い方など、少しの違いで仕上がりは大きく変わります。

この記事では、揚げ物がサクサクになる理由と、家庭でもできる具体的なコツを解説します。

仕組みを理解すると、揚げ物はぐっと美味しくなるので、ぜひ最後まで読んでみてください。


目次

揚げ物がサクサクになる理由

揚げ物をサクサクに揚げた写真。

揚げ物がサクサクになる理由は、水分が蒸発して衣が乾いた構造になるからです。

食材には多くの水分が含まれています。
そして食材を油に入れると、その水分が一気に蒸発し、水蒸気になります。

このとき衣の中に細かい空洞ができます。
この空洞の構造が、あの軽いサクサク食感を生みます。

逆に水分が多く残ってしまうと、衣は湿ってベチャっとした仕上がりになります。

つまり揚げ物のポイントは、

水分を適切に飛ばし、衣を乾いた構造にすること

なのです。


揚げ物をサクサクにする5つのコツ

① 衣は混ぜすぎない

天ぷらの衣などは、混ぜすぎないことが重要です。

小麦粉にはグルテンという成分があります。
これが多く作られると、衣は粘りのある重たい食感になります。

そのため衣は

  • 粉が少し残るくらい
  • 軽く混ぜる程度

にしておくと、軽いサクサクの食感になります。


② 食材の水分をしっかり取る

食材に水分が多いと、油に入れたとき温度が下がりやすくなります。

また、衣の中に水分が残る原因にもなります。

揚げる前に

  • キッチンペーパーで水分を取る
  • 余分な汁気を切る

だけでも仕上がりはかなり変わります。


③ 油の温度を下げない

揚げ物で一番重要なのが油の温度です。

温度が低いと

・水分が蒸発しない
油を吸ってしまう

という状態になります。

目安

天ぷら:約170〜180℃
・唐揚げ:約170℃

油の温度が適切だと、食材の水分が一気に蒸発してサクサクになります。


④ 一度に揚げすぎない

食材を一度にたくさん入れると、油の温度が急激に下がります

すると水分がうまく蒸発せず、衣がベチャっとします。

目安としては

鍋の表面の半分くらい

までにすると、温度が安定します。


⑤ 揚げたあとに空気に触れさせる

揚げた直後の衣は、まだ蒸気を含んでいます

この蒸気がこもると、衣が湿ってしまいます。

そのため

  • 網の上に置く
  • 立てかける

などして空気に触れさせるとサクサクが保たれます。


時間が経つと揚げ物がしんなりする理由

揚げ物が時間とともにしんなりするのは、水蒸気が衣に戻るからです。

揚げた直後の食材は、内部にまだ水分を持っています

時間が経つとこの水分が衣に移動し、サクサクの構造を湿らせてしまいます。

そのため揚げ物は

揚げたてが一番美味しい

と言われるのです。


揚げ物は油の性質も重要

実は、揚げ物の仕上がりは油の種類にも影響されます。

油によって

  • 酸化しにくさ
  • 温度安定性
  • 風味

が違うからです。

料理に使う油の違いについては、別の記事で詳しく解説しています。

料理に使う油の種類と特徴|使い分けで料理はもっと美味しくなる


まとめ

揚げ物をサクサクにするポイントは次の5つです。

・衣は混ぜすぎない
・食材の水分を取る
・油の温度を下げない
・一度に揚げすぎない
・揚げたあと空気に触れさせる

揚げ物は難しそうに見えますが、仕組みを理解すると意外とシンプルです。

料理は経験も大切ですが、理由を知ることで再現性が高くなります。

サクサクの揚げ物を作るために、ぜひ試してみてください。

もし、もっと網羅的に知識や情報を知りたいという方は、

一般社団法人 日本植物油協会

のサイトをご覧ください!
基礎知識から豆知識、たくさんのレシピを拝見することができます!

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